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​面と向かっては話せなかった思いを伝えたい

僕がVRに魅了されるきっかけはおばあちゃんである。元々、ヘルニア持ちだったのだが、年のせいもあり、どんどん悪化していってしまっていた。毎日天井を眺めているだけの日々。おばあちゃんの口ぐせは「もう死んでしまいたい。」そんな毎日だった。言われるこちらもすごい気がめいってしまい、何をしてあげたらいいのか、しない方がいいのか、悩みの連続、葛藤の連続だった。

そんな中、少しは気晴らしになればとおじちゃん、おばちゃん、孫たちみんなでおばあちゃんに感謝のメッセージをVRで作ってみよう!と考えるようになっていた。VR映像の臨場感があれば、元気な時の自分を思い出してくれるかもしれない。そんな期待を込めての提案だった。自分の家族は賛成してくれた。でも、中には「もう放っとけば」というおばちゃんもいて、「自分の親なのにそんなこと言えるんだ」という気持ちが湧いてきました。でも、そんなになるまでみんな疲れてしまっているだと思うと、余計に「絶対やり遂げたい!」そんな使命感が自分の中で沸き起こるのを感じていた。そんな僕の思いが通じたのか、最後にはみんな協力して家族全員のVR映像を撮ることが出来た。

そのVR映像をおばあちゃんに見せた時のことを僕は一生忘れないだろう。堰を切ったように号泣し、「ごめんな、ごめんな。」としきりに謝るおばあちゃんの姿を。それからというもの、おばあちゃんの口ぐせはかなり減っていった。おばあちゃんはVR映像をみて「生きててもいいんだよ。」そう言ってもらえた気がしたそうだ!

​伝えれない思いを乗せて届けてくれたVRの可能性を多くの人に届けたい!それが僕の願いだ!

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